株式会社アソウ・アカウンティングサービス

管理部門の課題と対策

  • 投稿日:2018/12/19
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    よくある質問




従来より企業経営マネジメントに必要であるとされる「ヒト・モノ・カネ」。経営の3要素と称されるこれらの要素は、どれが欠けても健全な企業経営が成り立たなくなると言われています。特に1番目に挙げられる「ヒト」については、3要素の中で最も”キャッシュフローを生み出す力の強さ”が大きいとされています。つまり、「ヒト」のマネジメントが企業経営において最も重要であることを示唆しているのです。
その「ヒト」をマネジメントする立場にある管理部門。実際はヒトのマネジメントに集中する時間などなく、さまざまな雑務に追われていることが多いのが現状。管理部門が「手に入れたい理想」とすべきマネジメント特化組織となるためにはどのような方策が必要になるのでしょうか?


企業経営における課題の優先順位1番に出てくるのは、「人」



企業において組織全体の「ヒト」のマネジメントを行うのは管理部門ですが、中でも人事部はその役割を一手に担うため、優秀な人材を人事部に配属する企業も多いことでしょう。
「モノ」や「カネ」と異なり、「ヒト」は市場における客観的な価値を見極めるのが非常に困難であり、人材採用活動を経験と過去事例に基づき行っている企業がほとんどでしょう。また企業内における異動や昇格など、適材適所の人材配置にも高度なノウハウを必要とします。
単一価値で能力を図ることができず安易なリプレースも不可能な「ヒト」のマネジメントは、企業経営における最大の課題であり、同時に人事部に課される役割は企業の命運を握る非常に重要なものであると認識すべきでしょう。


人事部は採用・育成・定着(離職防止)などのコア業務に専念したい

一方、さまざまな企業における人事部の実態として顕著なのは、人事部が本来の業務に専念できず雑務に追われているというケースです。中小企業の中には独立した人事部を持たず、総務人事部という形で他部署と兼務していたり、勤怠チェックや給与計算といった日々のルーチン業務の負荷が大きく採用活動や人事評価まで手が回っていないこともあります。
もちろんこれらルーチン業務も企業経営にとって欠かせない業務であることは間違いありません。とはいえ、本来人事部が行う採用や人材教育、人事評価などの業務にしわ寄せが生じるようでは本末転倒と言わざるを得ないのが実情。人事部本来の役割であるこれらの業務に専念するためには、可能な限り雑務に関わる時間を減らす工夫が必要です。


属人的要素に依存するのではなくBPOで事業拡大へつなげる



とはいえ、勤怠管理や給与計算などは専門的な知識を必要とし、安定した品質で業務を回すスペシャリストが必要です。管理部門の中にはこのような業務を円滑に処理しつつ採用などのコア業務も完ぺきにこなすスーパーマンが在籍しているケースもあるでしょう。それゆえに現状に不安を感じない経営者も多いのではないでしょうか。
しかし、そのようなスーパーマンが仮に入院や退職となった場合、その途端に業務が回らなくなるのは必然。後任者の負担も想像を絶するものとなるでしょう。
このような危機を回避するためには、人事部が採用・育成・定着(離職防止)といったコア業務に集中できる環境を構築し、ノンコア業務はBPOすることにより安定した企業経営を行うのが早道です。BPOであれば常に安定した品質でノンコア業務を回すことが可能。結果的に企業の生産性が向上するとともに、危機管理的なメリットも享受できるのです。


まとめ

管理部門、中でもノンコア業務において属人的な要素を含んだまま企業経営を続けるのはリスクが高いと言えます。また、固定人員で業務を回していくことは組織の硬直化にもつながるため、できればさけたいもの。
となれば、必然的にノンコア業務のアウトソーシングを図り、管理部門がコア業務に集中できる環境を構築することがベストな回答となるでしょう。
管理部門のBPO導入においては専門的なコンサルテーションを必要とします。現状の業務を分析し、適切なBPOを導入することにより、管理部門が本来のコア業務により集中できる環境を生み出すこと、ひいては会社全体の生産性向上を図ることが可能となるのです。